皆様こんにちは。兵庫県神戸市東灘区の眼科、松原眼科クリニックです。当院では『多焦点眼内レンズを用いた、日帰り白内障手術』に力を入れています。
今日は多焦点眼内レンズのメリット・デメリットについて説明します。
多焦点眼内レンズのメリット・デメリット
多焦点眼内レンズは、老眼の症状を軽減する効果があるため、メリットがありますが、同時にデメリットも存在します。以下にそれぞれの詳細を示します。
【多焦点眼内レンズのメリット】
- 視力の改善:多焦点眼内レンズは、焦点距離を調整することで、老眼の症状を軽減し、患者の視力を改善することができます。また、遠くのものと近くのものの両方を見ることができ、眼鏡やコンタクトレンズを使用しなくてもよくなります。
- 生活の質の向上:多焦点眼内レンズの使用によって、患者は眼鏡やコンタクトレンズを必要としなくなるため、スポーツやアウトドアなどの活動がより快適になります。また、老眼の症状によって制限を受けていた読書や手芸などの趣味を楽しむことができるようになる場合があります。
- 手術の長期的な効果:多焦点眼内レンズは、一度手術を行うことで、長期的に老眼の症状を軽減することができます。
【多焦点眼内レンズのデメリット】
- 手術に伴うリスク:多焦点眼内レンズの手術には、通常の白内障手術と同じように、発生率は稀ではありますが、眼内炎症、眼内圧上昇、網膜剥離などの合併症のリスクがあります。
- 価格の高さ:多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は、選定療養であるため、通常の白内障手術より、高い費用がかかります。
- 視力の品質低下:多焦点眼内レンズを使用した場合、輪郭やコントラストが若干低下することがあります。
参照資料。
- 日本眼科学会「老眼に対する多焦点眼内レンズの使用ガイドライン」 https://www.nichigan.or.jp/uploads/publication/file/260.pdf
- 日本老年医学会「多焦点眼内レンズを用いた白内障手術の注意点」 https://www.jgs.or.jp/modules/publication/index.php?content_id=74
- 日本眼科手術学会「多焦点眼内レンズ手術における問題点と対策」 https://www.jass.jp/user/file/journal/522/522_07.pdf
- 日本白内障屈折矯正手術学会「多焦点眼内レンズの使用について」 https://www.j-crss.com/wp-content/uploads/jcrss-2016-02-014.pdf
- 日本コンタクトレンズ学会「多焦点眼内レンズの臨床的有効性」 https://www.jcl.or.jp/jcln/vol40/pdf/40-2-135.pdf