皆様こんにちは。兵庫県神戸市東灘区の眼科、松原眼科クリニックです。当院では『多焦点眼内レンズを用いた、日帰り白内障手術』に力を入れています。
今日は白内障を放置するリスクについて説明します
白内障を放置するリスクについて
まず白内障についてサイド説明しましょう
I. 白内障とは何か
白内障とは、眼球内部にある水晶体が混濁し、視力低下や物がかすんで見える状態を指します。加齢に伴って起こるものが多く、日本人の65歳以上の白内障発生率はおよそ80%とされています。また、加齢以外にも、外傷や糖尿病などの疾患、長期間のステロイド剤の使用、紫外線の影響などによっても白内障が発生することがあります。
II. 放置した場合のリスク
見えにくくなったからとすぐに眼科を受診される方はすくないです
白内障は、放置すると視力の低下だけでなく、以下のようなリスクがあります。
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生活の質の低下
白内障が進行すると、視力が低下し、日常生活での見え方が悪くなります。運転や読書、テレビ観賞など、あらゆる活動に支障をきたすことがあります。また、誤って転倒するなど、身の安全にも関わることがあります。
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変性眼疾患の発生リスクの増加
白内障は、長期間放置すると、眼圧の上昇や急性緑内障などの眼疾患の発生リスクが増加することが報告されています。これらの眼疾患は、視力低下から失明に至る可能性があります。
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手術困難性の増加
白内障が進行するにつれて、手術が困難になることがあります。手術が難しくなると、術後の視力回復が遅くなることがあります。
III. 早期発見の重要性
白内障は、早期発見が重要です。白内障の進行を抑制し、視力を回復させるためには、早期治療が必要です。一般的には、症状が現れる前に、年に1回の健康診断や眼科検診を受けることをおすすめします。
IV. 白内障治療法
白内障の治療法には、手術と保守療法があります。
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手術
白内障手術は、現在では安全かつ高度な技術で行われています。手術によって、混濁した水晶体を取り除き、新しい人工水晶体を挿入します。手術は、局所麻酔下で行われ、当院では5分程度で終了します。手術は、視力回復率が非常に高く、白内障による生活の質の低下や眼疾患の発生リスクを大幅に低減することができます。
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点眼療法
点眼療法は、白内障の進行を遅らせるために行われる治療法です。これらの薬剤には、水晶体の老化を抑制する作用があり、白内障の進行を遅らせることができます。また、適切な眼のケアも重要です。紫外線から眼を保護するためのサングラスの着用や、バランスのとれた食生活など、健康的な生活習慣を維持することも大切です。
V. 結論
白内障は、放置すると生活の質の低下や眼疾患の発生リスクが増加することがあります。早期発見と治療が重要です。手術によって、視力を回復させることができます。保守療法も、白内障の進行を遅らせるために有効です。健康的な生活習慣を維持することも、白内障の予防につながります。定期的な健康診断や眼科検診を受け、早期発見と治療を心がけましょう。