おはようございます。
松原眼科クリニックです。

クリスマスですね🎄
最近はどこに行ってもイルミネーションや装飾が華やかで癒されました。
視覚から得られる幸せを実感する機会の多いシーズンです。

本日は目の救急・第二回”コンタクトレンズ装用者の目の痛み”について。

主なものをまとめましたのでご覧ください。

《目の救急》

  • このような症状に気づいたら眼科を受診してください!!
    目が痛くなった (コンタクトレンズ装用者)
    コンタクトレンズを長時間装用したり、間違った取り扱いをしていると角膜に障害が起こることがあります。
    目の痛みが出た場合はただちに装用を中止し受診すること、コンタクトレンズを正しく装用する習慣が大切です。

·点状表層角膜炎

コンタクトレンズの過剰装用、角膜上皮細胞の酸素欠、ドライアイが原因となります。
角膜の表面に点状の傷が入ることで、痛みや充血、眩しく感じるといった症状が出ます。
コンタクトレンズの装用を中止して点眼治療を行うことで改善します。

・角膜上皮びらん

コンタクトレンズの過剰装用、角膜上皮細胞の酸素欠乏、が原因となります。
角膜の表面全体に傷が入ることで、軽度では異物感や目がしみるといった症状が出ます。
重度になると強い眼痛、充血、目の腫れが見られます。
コンタクトレンズの装用を中止して点眼薬や眼軟膏で治療します。

・感染性角膜潰瘍

コンタクトレンズの誤った装用で細菌などに感染することが原因となります。
角膜の表面だけでなく、上皮の下にある実質と呼ばれる部分にまで炎症が及んでただれた状態です。
目の疼き、異物感に加えて角膜上に灰色や白色の点が現れることも。
傷を治療した後にも濁りが残ったり視力が低下することがあります。
失明に至ることもあるので、コンタクトレンズは正しい装用やケアを行うようご注意ください。
コンタクトレンズの装用を中止し、多くの場合は点眼薬や眼軟膏で治療します。

点状表層角膜炎が進行すると角膜上皮びらんになり、さらに細菌などに感染した場合に感染性角膜潰瘍に至ってしまうのですが、これらの疾患全てに共通することは誤ったコンタクトレンズの装用が原因のひとつとなることです。
症状に気づいたらすぐに眼科を受診してコンタクトレンズの装用を医師に指示された期間中止し、しっかり治ったことを医師に確認してから装用再開してください。

装用時間やケアの仕方などを見直し正しく使用すること、症状に気づいたら早期受診することが肝心です。
今やコンタクトレンズは視力矯正のためだけでなくファッション性も高くなっているため装用中止を躊躇する方も多いと思いますが、目の痛みがある場合は決して無理して装用をしないでください💦

繰り返しになりますが、甘く見て症状が悪化するとクリアな視界が戻らないこともありますし、早期に治療をするほど装用中止期間も短く済むので早期受診をお勧めいたします。