皆様こんにちは。

神戸市東灘区で『多焦点眼内レンズを使った日帰り白内障手術』に力を入れている松原眼科クリニックの看護師 I です。

白内障手術後の保護メガネの大切さ

先日、どうして保護メガネが必要なのか、サングラスでもいいのではないかと質問を受けました。確かに、短い期間のために買うのはもったいないと思われる気持ちもわかります。

そこで今回は、白内障手術後の保護メガネはなぜ必要かについて話ていきたいと思います。

当院では、ネオガード24という保護メガネをおすすめしています。この保護メガネは、花粉症用のメガネに似ています。ツルの部分が外れて、ゴム紐に交換できるため、寝ている時でも外れずに装着していただけるようになっています。

当院の手術後は、夜寝る時3日間、日中は2週間装着していただいています。

手術後に保護メガネを着けていただく理由

は、埃やゴミが目に入るのを防ぐためです。また、目をこすったり触れたりしてしまうと、手術の傷が開いて回復が遅くなる、あるいはバイ菌が入ってしまう恐れがあります。寝ている時にも保護メガネを使用して頂くのは、眠っている間に無意識に目を擦ってしまうことがあるからです。

みなさんは眠くなると、ついつい目を擦ってしまいませんか?私は擦ってしまいます。

擦ってしまうのには、理由があると言われています。

人の体は、日中を通して「基礎分泌の涙」を分泌しており、これが眼球の表面に薄い膜を作っています。この涙は、視力を保ったり、感染症から守ったりといった重要な役割を果たします。

起きているときは、目が乾燥しないよう、脳からの命令で絶えず涙が出ていますが、眠くなると涙腺の活動が低下します。涙の量が減ると、目は乾燥してきます。だから、眠くなると目がしょぼしょぼしてきて、無意識に目を擦って涙の分泌を促すそうです。

術後に傷が開いてしまうことの原因の一つが、手で眼を擦ってしまうことです。現在の白内障手術は、3ミリ以下の傷で済み、手術後の乱視の発生を少なくするために、傷口を糸で縫わない方法が主流になっています。

擦らないことがとても重要

手術が上手くいっても、擦ったことで傷が開く、バイ菌が入って傷が閉じない、ぶつけてしまってレンズが脱臼してしまった。などの理由で見えるまで時間がかかったりしないためにも、保護メガネはきちんと掛けて過ごしていただけたらと思います。