Apple Vision Proがいよいよ日本でも発売されます。Apple Vision Proは、さまざまな視覚ニーズに対応するために設計された革新的なデバイスです。本記事では、メガネやコンタクトレンズを使用している方が、Apple Vision Proを快適に利用するための情報をまとめました。
メガネユーザーの方へ
Apple Vision Pro は、眼鏡の上から装着することはできません。もし、乱視を含む度付き眼鏡を使用している場合は、視力矯正機能を搭載した ZEISS Optical Inserts を利用することで、個々の視力に合わせた調整が可能です。
- ZEISS Optical Inserts を注文するには、有効期限内の 総合処方箋 が必要です。処方箋には、球面度数 (SPH)、円柱度数 (CYL)、円柱軸 (AXIS)、加入度数 (ADD) が記載されている必要があります。プリズム値を含む処方箋には対応していません のでご注意ください。
- また、処方箋によっては ZEISS Optical Inserts で対応できない場合があります。
- 注文前に、Apple のウェブサイトでサポート状況を確認することをおすすめします。
老眼鏡ユーザーの方へ
- 遠視矯正を必要とせず、近視矯正のみの老眼鏡を使用している場合は、 ZEISS Optical Inserts – Readers を購入することができます。Readers は、+0.75D から +2.75D までの度数に対応しており、3 つの強度から選ぶことができます。+2.75D を超える度数の老眼鏡を使用している場合は、+2.00D〜+2.75D の Readers を試すか、眼科医に相談してください。
- 一部の老眼鏡ユーザーでは、Apple Vision Pro の使用時に眼精疲労やぼやけが生じることがあります。その場合は、眼科医に相談し、Apple Vision Pro でサポートされている処方箋の範囲内で機能する総合処方箋について相談することをおすすめします。
コンタクトレンズユーザーの方へ
単焦点のソフトコンタクトレンズを使用している場合は、ZEISS Optical Inserts – Prescription なしで Apple Vision Pro を使用できます。
ハードコンタクトレンズをお使いの方へ
ハードコンタクトレンズは、Apple Vision Pro での体験に影響を与える可能性があります。特にアイトラッキングに問題が生じる可能性があります。眼科医に相談し、必要であれば ZEISS Optical Inserts の注文を検討してください。ZEISS Optical Inserts を使用しない場合は、ポインターコントロールなどの代替入力形式を利用することもできます。
美容目的のコンタクトレンズをお使いの方へ
美容目的のコンタクトレンズは Apple Vision Pro と互換性がありません。デバイスを使用する前に取り外してください。
普段は度付きコンタクトレンズと組み合わせて老眼鏡を使用している場合
コンタクトレンズと ZEISS Optical Inserts – Readers を組み合わせて使用できる可能性があります。
コンタクトレンズのブランドや度数を変更した場合または ZEISS Optical Inserts の使用を開始した場合
快適にご利用いただくために、Apple Vision Pro で視線の設定をやり直すことをおすすめします。
モノビジョン矯正を受けている方へ
- モノビジョン矯正手術を受けた場合、Apple Vision Pro でサポートされている処方箋の範囲内で機能する総合処方箋について眼科医に相談してください。
- モノビジョンコンタクトレンズを使用している場合は、それらを取り外し、眼鏡の総合処方箋に基づいて ZEISS Optical Inserts を使用してください。
Apple visionpro購入時の注意点
Apple visionpro購入時には、メガネやコンタクトレンズについて聞かれます。購入をご希望の方は、あらかじめお近くの眼科やメガネ、コンタクトレンズ販売店でご相談ください。
Apple Vision Proの体験予約の流れ
オンラインのApple Storeでは、日本のApple Store直営店でデモ体験のための予約受付が可能となりした。Apple Store直営店でデモを体験するにはメガネとコンタクトレンズの使用状況の回答が必要です。
1.眼鏡をかけていますか?
2.コンタクトレンズを装着していますか?
3.普段は何をお使いですか?
4.どのような眼鏡をかけていますか?
5.度付き眼鏡はどのような用途でお使いですか?
6.どのようなコンタクトレンズを装着していますか?
7.お使いのコンタクトレンズは、ハードとソフトどちらですか?
8.モノビジョンコンタクトレンズをお持ちですか?
9.お使いのコンタクトレンズは美容の機能を備えていますか?
10.予約完了とおすすめの提案
予約メールにあるQRコードと予約者の名前が記載されている、政府機関または公共機関が発行した有効な身分証明書を準備の上、来店が必要です。
モノビジョンコンタクトレンズとは
モノビジョンとは、片方の目は近くを見えるように、もう片方の目は遠くを見えるように矯正し、両目を開けたときに遠くから近くまで見えるようにする方法です。このモノビジョンの仕組みを利用して老眼を矯正することができます。
老眼とは、遠くを見たり近くを見たりする際に、自由にピントを変える力が衰えることによって起こり、近くのものが見えにくくなることを指します。モノビジョンは、例えば右目で遠くを見て左目で近くを見るように、左右の目に別々の役割を持たせることで、脳が自然と認識してくれ両目で見えるようにします。
ただし、モノビジョンにしてからしばらくの間は、脳がその見え方に慣れるまで少し時間がかかる場合があります。また、モノビジョンによる老眼の矯正は、すべての人に適応するわけではありません。左右の目の矯正状態を変えることになるため、慣れるかどうかの問題以前に、斜位や斜視といった両目の向きの問題がある場合、モノビジョンは行うべきではないという考え方もあります。必ず眼科医に相談した上で矯正が必要です。
モノビジョンには、以下のようなメリットとデメリットがあります。
- メリット
通常のコンタクトレンズを使用して遠くも近くも見えるようになる可能性がある - デメリット
・脳が目から入った情報を認識するまでに時間がかかるため、慣れるのに時間がかかる場合がある
・左右の見え方に差をつけることで、遠近感や立体感が掴みにくくなる場合がある
・年齢とともに目の調節力は衰えるため、遠近両用や老眼鏡に切り替えるなど、状況に応じた対応が必要になる場合がある
・眼鏡での使用には不向きである (近視用レンズは度が強くなるほど像が小さくなり、遠視用レンズでは像が大きくなるため、左右で見ている像の大きさが異なることで、脳の処理能力が追い付かず眼精疲労・頭痛など長時間の使用が難しくなる)
・斜位や斜視といった両目の向きの問題がある場合は、モノビジョンを行うべきではないという考え方もある
ヘルスケアアプリにメガネ/コンタクトの処方箋を追加する
視力やメガネやコンタクトレンズの情報を一元管理できるiponeの「ヘルスケア」アプリがあります。「ヘルスケア」アプリは、Appleが提供する健康管理ツールで、様々な健康データを一元管理することができます。歩数、カロリー消費、睡眠パターン、心拍数など、日常の健康情報を収集し、統合して表示します。メガネやコンタクトレンズなどの視覚補助装置の情報も登録できる機能が追加されました。
目の情報を登録しておくことのメリット
1 日常生活での利便性
- メガネやコンタクトレンズの更新が簡単に
新しいメガネやコンタクトレンズを作る際に過去の情報を参照できます。 - 眼科受診時に役立つ
かかりつけ医でない場合でも、過去の視力検査結果や処方情報を提示できます。 - 視力検査の結果と比較がしやすい
定期的な視力検査の結果を簡単に比較できます。
2 健康管理に役立つ
- 経年変化の記録
視力の経年変化を記録し、老化に伴う変化を確認できます。 - 第三者アプリとの連携でさらに便利に
他の健康管理アプリともデータを共有できます。
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Apple Vision Pro Q&A:視力矯正や視覚疾患への対応について
Q:私は眼鏡を使用していますが、Apple Vision Pro を使用できますか?
A: Apple Vision Pro は、ZEISS Optical Inserts を使用することで、眼鏡使用者も快適に使用できるように設計されています。ZEISS Optical Inserts は、乱視を含む、ほとんどの視力矯正に対応しています。ただし、プリズム値を含む処方箋には対応していません。2 ZEISS Optical Inserts を注文するには、眼科医から処方箋を入手する必要があります。
Q:リーディンググラスを使用していますが、Apple Vision Pro で読書はできますか?
A: 遠視矯正のない近視矯正のみのリーディンググラスを使用している場合は、ZEISS Optical Inserts — Readers を購入できます。この商品は、+0.75D から +2.75D までの度数に対応しています。+2.75D を超える度数のリーディンググラスを使用している場合は、+2.00D ~ +2.75D の ZEISS Optical Inserts — Readers を試すか、眼科医に相談してください。
Q:コンタクトレンズを使用していますが、Apple Vision Pro を使用できますか?
A: 単焦点ソフトコンタクトレンズを使用している場合は、ZEISS Optical Inserts — Prescription なしで使用できます。しかしハードコンタクトレンズは、アイトラッキングに影響を与える可能性があります。その場合は、ZEISS Optical Inserts を検討するか、ポインタコントロールなどの代替入力方法を使用する必要があります。また、美容目的のコンタクトレンズは Apple Vision Pro と互換性がないため、使用する前に取り外す必要があります。普段は度付コンタクトレンズとリーディンググラスを併用している場合は、コンタクトレンズと ZEISS Optical Inserts — Readers を組み合わせて使用できます。
Q:モノビジョン矯正を受けていますが、Apple Vision Pro を使用できますか?
A: モノビジョン矯正手術を受けた場合、またはモノビジョンコンタクトレンズを使用している場合は、Apple Vision Pro でサポートされている処方箋の範囲内で機能する総合処方箋について、眼科医に相談してください。
Q:視覚疾患がありますが、Apple Vision Pro を使用できますか?
A: まぶたの垂れ下がりや眼球運動の無制御など、いくつかの視覚疾患は、Apple Vision Pro の使用体験に影響を与える可能性があります。しかし、Apple Vision Pro には、視覚補助機能が搭載されています。例えば、目を使う代わりに、手首、頭、人差し指、音声を使って操作することができます。詳細については、Apple Vision Pro のアクセシビリティ機能を確認してください。
まとめ
Apple Vision Pro は、多くの人の視力矯正や視覚疾患のニーズに対応できるデバイスです。使用する際には、自身の目に合った設定やアクセサリーを選ぶことが重要です。眼科医としてはテクノロジーを使って、目の健康と人生を楽しんでくれる人を応援しています。不明な点があれば、眼科医または Apple のサポートにご相談ください。