皆様こんにちは!神戸市東灘区で「多焦点レンズを使った日帰り白内障手術」に力を入れている松原眼科クリニック看護師Sです。
2019年も残りわずかとなりました。急に寒くなり、体調を崩される方も多いかと思います。今日は、毎年秋から冬にかけて流行する「インフルエンザ」についてお話しさせていただきます。
まず普通の風邪とインフルエンザの違いをご存知でしょうか?インフルエンザはインフルエンザウイルスによって起こることはよく知られていますが、普通の風邪の大半もウイルス感染によって起こります。その点は似ていますが、インフルエンザウイルスは、風邪のウイルスと比較すると非常に感染率が高いのが特徴です。日本では例年12月から3月の間に流行が多く見られます。インフルエンザにかかっても軽症で回復する人もいますが、中には肺炎や脳症などを併発して重症化してしまう人もいます。重症化する危険性が高い人は、高齢の方、幼児、妊娠中の女性、呼吸器疾患や心疾患などの持病のある方です。
流行を防ぐためには、原因となるウイルスを体内に侵入させない事や周囲にうつさないようにする事が大切です。感染経路は主に2つで、感染者のくしゃみや唾、痰などの飛沫を介して感染する「飛沫感染」と、手から手による「接触感染」の頻度が高いと言われています。インフルエンザの感染を防ぐためには、こうした飛沫感染、接触感染といった感染経路を絶つ事が重要です。
インフルエンザの予防方法といえば、流行前にワクチンを接種する事が有効的ですが、それ以外にも普段から自分で出来る予防方法をいくつか紹介します。
(1)手洗い・うがい
・アルコール製剤を用いた手指消毒をする。外出時、調理の前後、食事前などはこまめに石鹸と流水を用いた手洗いをする。
《正しい手の洗い方》
※手洗いの前に爪は短く切り、時計や指輪は外しておく!
①流水でよく手を濡らした後、石鹸をつけよく手のひらに擦る
②手の甲を伸ばすように擦る
③指先・爪の間を念入りに擦る
④指の間を洗う(両手を組んでしっかりと擦り込む)
⑤親指(特に指の付け根)と手のひらをねじり洗いする
⑥手首も忘れずに洗う
※特に手の甲や指先、指の間は洗い残しをしやすい部位なので、意識して手洗いをするように心がける。
・外出後は気をつけていても、口や喉にウイルスが残るので、帰宅時には必ずうがいをする。
(2)咳エチケット
咳エチケットは、自分が周りの人にうつさないために、周りの人から自分にうつらないために防ぐための対策。
①咳やくしゃみを人に向けてしないようにする。ティッシュや肘の内側で鼻と口をおさえる。
②咳やくしゃみが直接人にかからないようにマスクをする。人混みの多い場所への外出を控えるのが好ましいが、そのような場所へ出かける時は、ガーゼマスクよりもある程度の飛沫等を防ぐ事が出来る不織布製のマスクがオススメ。
③手のひらでおさえて咳やくしゃみをした時は、すぐに手を洗う。
④使用後のティッシュは、すぐにゴミ箱に廃棄する。
(3)体の抵抗力を高める
感染症に対する回復や抵抗力は、個人の免疫力によって決まる。
①3食しっかりと栄養バランスのとれた食事をとる。
②十分な睡眠(休養)をとり、疲れを取る。
(4)適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、喉の粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなる。
①特に乾燥しやすい室内では加湿器などを用いて適度な湿度(50〜60%)を保つことも効果的。
②こまめな水分補給を心がける。
③濡れマスクなど、喉の乾燥を抑える効果のあるマスクを使用する。
何かと慌ただしく、忘年会や受験シーズンで生活が不規則になりやすい季節ですので、自分で出来る対策を意識的に取り入れ、インフルエンザにかからないように予防しましょう。