また、私たちはチームで連携し、最新の医療技術と専門知識を活かして、適切な診断、治療、管理を行っています。患者様から「元気がもらえる」と言っていただけることが、私たちにとって最高の喜びです。

白内障手術・緑内障・ICLなら、松原眼科クリニックにお任せ下さい。

クリニックは、神戸市東灘区にあります。 スタッフ一同お待ちしております。
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【目次】

松原眼科が選ばれる理由

日帰り手術

万全策を期した、短時間で無駄のない手術を高度な技術で行います。

院長による執刀手術

手術は院長の松原が執刀いたします。他の医師が手術をすることはありません。

検査から手術まで

大病院でしかできなかった検査や診断、治療も当院で行える設備を整えております。

松原眼科クリニックの手術の実績

当クリニックの手術実績は下記の通りです。

開院以来の手術総数(平成22年7月~令和5年12月)

手術総数12115件
白内障手術8762件
多焦点眼内レンズ白内障手術2985件
3焦点型多焦点眼内レンズ1266件
網膜硝子体手術
(糖尿病網膜症、黄斑前膜、黄斑円孔など)
309件
加齢性黄斑変性症に対する硝子体注射1443件
レーザー治療
(網膜剥離、眼底出血、後発白内障など)
1308件
緑内障手術(アイステント istent)94件
ICL(眼内コンタクトレンズ)78件
AddOn(眼内レンズ追加挿入)3件

手術数(令和5年1月~12月)

手術総数1225件
白内障手術816件
多焦点眼内レンズ白内障手術411件
3焦点型多焦点眼内レンズ329件
網膜硝子体手術
(糖尿病網膜症、黄斑前膜、黄斑円孔など)
14件
加齢性黄斑変性症に対する硝子体注射145件
レーザー治療
(網膜剥離、眼底出血、後発白内障など)
174件
緑内障手術(アイステント istent)37件
ICL(眼内コンタクトレンズ)56件
AddOn(眼内レンズ追加挿入)1件

ICL(眼内コンタクトレンズ)とは?

ICL(眼内コンタクトレンズ、正式名称:Implantable Contact Lens)は、ソフトコンタクトレンズに似たコラマーというHEMAとコラーゲンの共重合体で作られた素材を使用した眼内レンズです。この素材は、有害な紫外線をカットする機能も備えています。

ICLは長期間の使用が可能ですが、必要に応じて取り外すことも可能です。近視や乱視の強い方にも適用できます。ICLは、メガネやコンタクトレンズの煩わしさを軽減し、視力矯正を希望する方に向けた選択肢の一つです。

ICLの鮮やかな見え方

角膜を削らずに眼内レンズを用いて近視を矯正する方法です。この方法は、術後の見え方に影響を与える“収差”を抑えることが期待されます。その結果、従来の視力矯正法とは異なる視界を提供することが目指されています。

ICL(眼内コンタクトレンズ)手術とは?

ICL手術とは、目の中に小さな無色透明の素材のレンズをインプラント(挿入)することにより屈折異常(近視・遠視・乱視)を矯正する視力矯正手術です。インプランタブルコンタクトレンズを略してICL治療と呼んだり、フェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)治療と呼ばれることもあります。
レンズは黒目(虹彩)の後ろ側と水晶体の前面の間に固定されるため、外からは見えません。

手術では、点眼麻酔を使用し、角膜を約3mm切開してレンズを挿入します。ICLは虹彩と水晶体の間に固定されます。角膜を削らないため、レーシックが不向きな強度近視や角膜が薄い方にも適応できます。片目約15分で終了する日帰り手術で、術後の視力回復が比較的早いとされています。多くの人は数日から1週間で視力が安定することが期待されます。

ICL(眼内コンタクトレンズ)の安全性について

ICL手術は、厚生労働省の認可を受けた視力矯正手術であり、一定の安全性と効果が確認されています。以下では、その安全性について詳しく説明します。

①角膜を削らずに行う手術である

ICL手術は、角膜を削らずに視力を矯正する手術です。 レーシック手術とは異なり、眼内にレンズを挿入することで視力を矯正します。

レーシック手術は、レーザーで角膜を削ることで屈折異常を矯正しますが、一度削った角膜を元に戻すことはできません。

一方で、ICL手術は、目の中にレンズをインプラント(移植)する屈折矯正手術であるため、必要に応じて摘出が可能です。

ICL手術の切開創は約3mmと小さく、角膜の小切開で手術を行います。そのため、涙の分泌に影響が出にくいとされています。

ICL手術は、角膜が薄くレーシック手術が難しい方や、強度近視の方にも適応できます。
角膜を削らないため、ドライアイのリスクが低いとされています。

②ICL(眼内コンタクトレンズ)は厚生労働省の認可を受けている

ICL(眼内コンタクトレンズ)は、2010年に日本で初めて承認され、2014年には厚生労働省から認可されました。 ICLは、世界70カ国以上で承認され、60万症例以上の実績があります。

日本では、1997年に初めて導入されて以来、実績を積み重ね、2010年2月に厚生労働省から有効性と安全性が認められました。ICLで使用される眼内コンタクトレンズは、「有水晶体後房レンズ」として厚生労働省からも安全性が確認されています。

ICLで使用される眼内コンタクトレンズについて

レンズ素材

以前のICLレンズモデルでは、房水の流れを妨げる可能性があり、それが白内障や緑内障のリスクとなることがありました。コラマーは、HEMAとコラーゲンの共重合体で、生体適合性が高く、柔軟性があります。また、コラマーはマイナス荷電を帯びているため、タンパク質や細胞の付着を抑え、眼内での長期安定性が期待されます。

Hole ICL

ICLで使用される眼内コンタクトレンズは、「有水晶体後房レンズ」として厚生労働省から安全性が確認されています。現在使用されている「Hole ICL」は、レンズ中央に1箇所、周辺部に4箇所に穴を設けることにより、房水の循環を維持する設計となっており、これによりリスクが軽減されることが期待されています。また、虹彩を切開する必要がなくなり、角膜内皮細胞数の減少が抑えられることが期待されています。

ICL手術は、認定医資格(ライセンス)を持った眼科医のみが行うことができる手術

ICL手術は、認定医制度に基づき、資格を満たした眼科医のみが行うことができます。 ICL手術を行うためには、日本眼科学会の専門医であることに加え、特定のプロセスを経る必要があります。この認定医(ライセンス)制度は、ICLが国内で安心かつ安全に普及することを目的としています。

ICL(眼内コンタクトレンズ)のメリット・デメリットについて

ICL手術は安全性の高い手術として確立されていますが、合併症のリスクもゼロではありません。ICL手術を検討する際には、メリットだけでなくデメリットやリスクも理解した上で、医師に相談することが大切です。

ICL(眼内コンタクトレンズ)手術のメリット

ICL手術のメリットは以下の点が挙げられます。

メガネやコンタクトレンズからの解放

ICL手術では、眼内にレンズを挿入することで、メガネやコンタクトレンズの使用が不要になることが期待されます。これにより、外泊や旅行、スポーツ、災害時にメガネやレンズを紛失する心配が軽減されます。

強度の近視や乱視、遠視にも対応

日本眼科学会の屈折矯正手術ガイドラインによると、レーシックは10Dまでとされています。一方、ICLは幅広い度数に対応したレンズを眼球内にインプラントするため、強度の近視や乱視、遠視の矯正が期待できます。ICLのレンズ度数範囲は、遠視~近視が+6.0D~-18.0D、乱視が0.5D~6.0Dで、コンタクトレンズよりも広範囲に対応しているため、多くの人に適用できる可能性があります。

●日帰り手術で仕事も早期復帰可能

ICL手術は入院不要の日帰り手術です。手術当日は視界がかすんで見えにくいことがありますが、翌日には視界が改善されることが期待されます。デスクワークなど事務系の仕事をしている方は、術後翌々日から仕事に復帰できる場合があります。

●高い矯正精度と長期の安定視力

ICLはソフトコンタクトレンズと同等の高精度レンズを使用しており、視力の戻り現象が少ないとされています。これにより、長期間にわたり質の高い視力が安定すると期待されています。

●術後の合併症や夜間の見にくさから解放

手術時の角膜の切開幅は約3ミリと小さく、ドライアイなどの術後合併症のリスクを軽減することが期待されます。レーシックで報告されている高次収差(角膜表面の歪み)によるハロー(光のにじみ)やグレア(眩しさ)などの夜間の見えにくさは、ICLでは少ないとされています。また、新しいレンズEVO+により、これらの現象がさらに軽減されることが期待されています。

個人差はありますが、早い方では翌日、多くの方が術後数日から1週間程度で視力が回復すると期待されています。

適応範囲が広い

ICL手術は、レーシック手術では適応とならなかった強度近視の方(-6.0D以上)、角膜が薄い方、軽度円錐角膜の方も受けることができます。ICLの適応範囲は、国内承認範囲で-3.0Dから-18.0Dとされています。ただし、-15.0Dを超える強度近視の場合は、慎重に適応を判断する必要があります。

可逆性の高い手術

基本的には、術後レンズは特別な理由がない限り長期間使用可能です。眼内に入れたままになりますが、白内障手術を受ける際や他の目の病気が見つかった際には摘出が可能です。多くの場合、元の目の状態(手術前の眼鏡やコンタクトレンズによる矯正)に戻すことが期待されます。そのため、ICLの手術を受けることによって、その後の目に対する治療の選択肢が狭まることは少ないと言えます。ICL手術は可逆性の高い手術であり、この点がレーシック手術とは異なります。

術後視力が長期的に良好

レーシック手術は、一定の割合で近視の戻りが起こることがあります。近視の戻りとは、術後年数が経過すると近視の状態が戻ることです。これは角膜を削ることで角膜の強度が落ち、眼圧によって角膜が変形するためとされています。ICL手術では、レーシック手術と異なり角膜形状変化を引き起こさないため、術後の裸眼視力が安定していると報告されています。そのため、長期間にわたり、良好な視力を維持することが期待されます。

●お手入れ不要

目の中のレンズは、くもったり汚れたりすることがないため、日々のお手入れやメンテナンスは不要です。目の中でゴロつきを感じることもほとんどありません。治療後に必要が生じた場合は、レンズを取り出して元の状態に戻すことが可能です。

ICL(眼内コンタクトレンズ)手術のデメリット

ICL手術のデメリットは以下の点が挙げられます。

治療費が高額である

ICL手術は保険適用外の自由診療であり、全額自己負担となります。手術費用には、医師の技術料やレンズ費用に加え、術後の検診費用や保証が含まれている場合もあります。そのため、事前に詳細を確認することが重要です。医療機関によって費用や保証期間が異なるため、これも事前に確認することが必要です。

手術までの待機期間がある

ICL手術は、患者それぞれの目に合わせたレンズを発注するため、手術までに時間がかかることがあります。国内に在庫がある場合は2週間から1ヶ月程度、海外にしか在庫がない場合は2ヶ月から4ヶ月程度かかることがあります。

ハロー・グレアの可能性

ハロー・グレアとは、夜間や暗い場所で強い光を見たときに、光がギラギラと眩しく見えたり、ぼやけて見える症状です。ICL手術後、数日間は特にこれらの症状を感じることがありますが、ほとんどの場合、術後数ヶ月で解消されることが期待されます。ただし、老眼用ICLは通常のICLとレンズの構造が異なるため、ハロー・グレアが強くなる可能性があります。

●ICL手術後の追加治療の必要性

ICL手術後、まれに追加治療が必要となることがあります。具体的には、レンズの度数やサイズが合わない場合にレンズの入れ替えが必要となることがあります。また、乱視付きのICLの場合、手術後にレンズの乱視軸を再調整する必要が生じることがあります。

ICL手術は眼球内で行われる内眼手術であるため、手術に伴うリスクがあります。具体的には、眼内炎などの感染症のリスクが含まれます。

ICL(眼内コンタクトレンズ)手術のリスクについて

ICL手術は一般的に安全とされていますが、リスクがないわけではありません。 ICL手術は眼科手術の中で内眼手術に分類されます。内眼手術は眼球の内側で行われる手術を指し、ICLの他に白内障手術、緑内障手術、網膜硝子体手術などが含まれます。一方、眼球外側の手術は外眼手術と呼ばれ、レーシックや眼瞼下垂、ものもらいの手術などが含まれます。

以下にICL(眼内コンタクトレンズ)手術のリスクについて解説します。

感染症

目の中に細菌が入り込み、感染症を引き起こすことがあります。感染症が起こる確率は約0.02%とされていますが、最悪の場合、失明に至る可能性があります。このリスクを最小限に抑えるため、手術は清潔な環境で行われ、医師の指示に従って術後の生活制限を守ることが重要です。

レンズが合わない

術前に精密な検査を行いますが、稀にレンズの度数やサイズが合わないことがあります。その場合はレンズの交換が必要となります。

ハロー・グレア

夜間や暗い場所で、光が眩しく見えたり、ぼやけて見えることがあります。個人差はありますが、多くの場合、数ヶ月で解消されることが期待されます。ただし、老眼用ICLでは、ハロー・グレアが強くなる傾向があります。

● 白内障

以前のレンズモデルでは、房水の循環が悪くなることで、2~5%の確率で白内障のリスクがありました。しかし、現在のホールICLでは、白内障のリスクが大幅に軽減されたとされています。

● 緑内障

以前のレンズモデルでは、レンズが目の中の房水の循環を妨げることで、緑内障のリスクがありました。しかし、現在のホールICLはレンズ中央に穴が開いており、房水の循環が確保されているため、リスクは解消されています。

角膜内皮細胞の減少

以前のレンズモデルでは、2段階手術が行われており、その過程で角膜内皮細胞の減少が見られることがありました。しかし、現在のホールICLでは、1回の手術で済むため、このリスクが大幅に軽減されています。

レンズの偏位(位置ズレ)

レンズは虹彩と水晶体の間に固定されていますが、強い衝撃などによってレンズの位置がずれる可能性があります。その場合はレンズの再固定が必要となります。特に、乱視用レンズの場合、レンズが回転すると乱視の軸がずれてしまうため、位置修正が必要となることがあります。

● 術後眼内炎

術後、約1/6,000の確率で術後眼内炎という感染症を引き起こす可能性があります。術後眼内炎は緊急の処置が必要であり、薬で目を洗浄したり、レンズを一時的に取り外す場合もあります。眼内炎のリスクを減らすため、医師の指示に従って術前後の点眼を適切に行うことが重要です。

ICL手術は、これらのリスクを理解した上で、医師とよく相談して決定することが重要です。

レーシック手術との比較

ICL手術とレーシック手術の主な違いは、角膜の扱い方です。レーシック手術は、レーザーを使って角膜を削り、屈折異常を矯正する手術です。一方、ICL手術は、角膜を削らずに眼内にレンズを挿入することで視力を矯正する手術です。ICL手術は、レーシック手術に比べて、以下の点が優れているとされています。

近視の戻りが少ない

レーシック手術では、術後に近視が戻る可能性がありますが、ICL手術では、角膜を削らないため、近視の戻りが少ないとされています。

見え方の質が高い

レーシック手術では、角膜を削ることでコントラスト感度が低下することがありますが、ICL手術では、角膜を削らないため、コントラスト感度の低下が起こりにくく、よりクリアな視界が期待されます。

ドライアイになりにくい

レーシック手術では、角膜を削ることでドライアイになる可能性がありますが、ICL手術では、角膜を削らないため、ドライアイになりにくいとされています。

可逆性が高い

ICL手術は、レンズを取り外すことで元の状態に戻すことが可能です。一方、レーシック手術は、一度角膜を削ってしまうと元に戻すことはできません。

費用が高額である

ICL手術は、レーシック手術よりも費用が高額になる傾向があります。医療機関によって費用に含まれるものが異なるため、事前に確認することが重要です。
ICL手術は、公的医療保険の対象外となる自由診療であり、費用は全額自己負担となります。
ただし、確定申告を行う際に医療費控除の対象となる場合があります。医療費控除を受けるには、一定の条件を満たしている必要があるため、医療機関や税務署に確認が必要です。

項目ICL(眼内コンタクトレンズ)レーシック
視力の安定性長期にわたり安定した視力を提供長期的に安定だが、稀に視力が戻る場合がある
見え方の違い鮮明でクリアな視界、夜間のハローやグレアが少ない視界はクリアだが、夜間のハローやグレアが出ることがある
手術方法眼内にレンズを挿入する角膜を削る
ドライアイドライアイになりにくいドライアイになる可能性がある
適応範囲の差幅広い度数に対応可能近視や乱視に対応、度数には制限がある
費用約40万〜60万約20万〜45万
元に戻せるかレンズの取り外しが可能角膜を削るため元に戻せない
老眼への対応老眼への直接対応はないが、他の治療法と併用可能老眼への直接対応はないが、モノビジョンなどの方法がある

コンタクトレンズとの比較

毎月のコンタクトレンズの費用を6,000円と仮定すると、10年以上使用するとICL手術の費用を上回ることがあります。特に1DAYタイプのコンタクトレンズは、年間で数万円の費用がかかり、検査費用なども含めると長期間では非常に高額になる可能性があります。

一方、ICL治療は基本的に一度の手術で済み、レンズ交換の必要がありません。そのため、長期的に見るとICL手術の方が費用を抑えることができる場合があります。さらに、裸眼で生活できるという利便性を考慮すると、ICL手術の費用対効果は非常に高いと言えます。

ICL(眼内コンタクトレンズ)はこんな人におすすめ

強度の乱視、近視の方

近視度数が-6D以上の方に適しています。

レーシック手術が適応外だった方

角膜が薄くレーシック手術ができない方や、強度近視のためレーシック手術が適応外だった方にもICL手術が適用されることがあります。

角膜が薄く削れない方

レーシック手術のように角膜を削る必要がないため、角膜が薄い方でも手術が可能です。

よりクリアで安定した視界を手に入れたい方

ICL手術は、角膜を削らないため、よりクリアで安定した視界を得られる可能性があります。

コンタクトレンズがつけられない方

ドライアイやアレルギー性結膜炎などでコンタクトレンズの装用が困難な方に適しています。

ICL手術が受けられない方

ICL手術は、近視、遠視、乱視を矯正する手術ですが、以下のような方は手術を受けることができません。これらの条件に該当する方は、ICL手術によって症状が悪化したり、合併症のリスクが高まったりする可能性があるためです。

  • 活動性の外眼部炎症のある方
  • ぶどう膜炎や強膜炎に伴う活動性の内眼部炎症のある方
  • 白内障(核性近視)のある方
  • 重症の糖尿病や重症のアトピー性疾患など、創傷治癒に影響を与える可能性の高い全身性あるいは免疫不全疾患のある方
  • 妊娠中または授乳中の方
  • 進行性円錐角膜のある方
  • 浅前房および角膜内皮障害のある方

上記以外にも、眼の状態や体質によってICL手術が適さない場合があります。例えば、眼球が小さくレンズを入れるスペースが狭い方や、糖尿病などの基礎疾患を患っている方は、手術が難しいことがあります。
ICL手術を受けるかどうかは、最終的には医師の判断となります。手術を検討されている方は、必ず眼科医の診察を受けてください。

ICL手術に向いているかどうかのセルフチェック

「視力矯正手術を検討しているけれど、どの手術が自分に最適かわからない」とお悩みではありませんか?ICL手術は、メガネやコンタクトレンズに頼らずにクリアな視界を手に入れるための優れた選択肢です。しかし、全ての人に適しているわけではありません。

そこで、ICL手術があなたに向いているかどうかを簡単にチェックできるセルフチェックリストをご用意しました。以下の質問に答えることで、ICL手術の適性を自己評価し、最適な治療選択の一歩を踏み出すことができます。視力改善のための第一歩として、ぜひセルフチェックを行い、ご自身に最も適した視力矯正方法を見つけてください。

※このチェック結果は目安です。少しでも気になる場合は、専門医を受診してください。

ICL(眼内コンタクトレンズ)手術に向いているか?セルフチェック項目

セルフチェック 診断結果
あなたのチェック数:0
Yesが5個以上の方
ICL手術はあなたに向いている可能性が高いです。視力矯正の有力な選択肢として、眼科医に相談し、詳細な診断を受けることをお勧めします。
Yesが4個以下の方
ICL手術は必ずしも最適な選択肢ではないかもしれません。レーシックや他の視力矯正手術も含め、眼科医と相談して最適な治療法を見つけてください。

セルフチェックの重要性

ICL手術セルフチェックは、適切な治療選択のための自己評価ができることにあります。ICL手術は視力矯正に有効な方法ですが、全ての患者に適しているわけではありません。セルフチェックリストを利用することで、手術の適性を事前に判断する参考になります。

セルフチェックリストを通じて、自身の目の健康状態やライフスタイルに合った手術であるかどうかを検討することができます。これにより、手術後の満足度が向上し、期待と現実のギャップを減少させることが期待されます。

さらに、セルフチェックリストの結果をもとに医師と具体的な質問や懸念点を持って相談できるため、診察時のコミュニケーションがスムーズになります。これにより、詳細な情報を得ることができ、信頼関係を築くためにも役立ちます。

ICL手術をご希望の方は
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松原眼科クリニックのICL手術につきまして

当院では、「有水晶体眼内レンズ挿入術」を用いたICL手術を行なっております。

有水晶体眼内レンズ挿入術(ICL手術)とは?

有水晶体眼内レンズ挿入術(Phakic Intraocular Lens Implantation, ICL手術)は、視力矯正手術の一つで、高度近視、強度乱視、またはレーシック手術が適していない方に特に有効です。この手術は、自然の水晶体を保持しながら、眼内に特殊なレンズを挿入することで視力を改善します。

手術の手順

  1. 事前準備
    • 検査
      詳細な目の検査を行い、ICL手術が適しているかを確認します。これには視力検査、角膜の厚さ測定、目の健康状態のチェックが含まれます。
    • 手術前のケア
      抗菌点眼薬が処方され、感染予防のために使用されます。
  2. 局所麻酔
    • 手術中の痛みを軽減するために、目に局所麻酔薬を点眼します。これにより、患者は手術中に痛みを感じることなく快適に過ごせます。
  3. 小さな切開の作成
    • 角膜に小さな切開を行います。この切開は非常に小さく、自己修復が可能なサイズです。
  4. ICLレンズの挿入
    • 折りたたまれた状態のICLレンズを切開部から挿入します。特殊なインジェクターを用いて目の中に挿入され、虹彩の後ろ、自然の水晶体の前に位置するように配置されます。
    • レンズが目の中で広がり、適切な位置に固定されます。
  5. 切開部の閉鎖
    • 切開部は自己閉鎖するため、縫合が不要です。ただし、必要に応じて追加の処置が行われることもあります。
  6. 術後ケア
    • 手術後、目の保護シールドが装着されます。また、抗生物質と抗炎症薬の点眼薬が処方され、感染予防と炎症の軽減が図られます。
    • 数日間の休養が推奨され、定期的なフォローアップ検診が行われます。

有水晶体眼内レンズ挿入術メリット

  • 最小侵襲
    角膜を削らないため、角膜が薄い方にも適しています。

  • 高い視力矯正効果
    高度近視や強度乱視の方に特に効果的です。

  • 可逆性
    必要に応じてレンズを取り出すことが可能です。

  • 迅速な回復
    手術後の回復が比較的早く、日常生活への復帰がスムーズです。

適応対象

有水晶体眼内レンズ挿入術(ICL手術)は、高度近視(-6.00D以上)や強度乱視を持つ方、角膜が薄くレーシック手術が難しい方、またはドライアイの症状がありレーシックが適していないと感じる方に適しています。

当院では、ICL手術を受ける前に詳細なカウンセリングを行い、患者様の視力矯正ニーズやライフスタイルに最適な治療法を提案します。視力改善をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

手術機械につきまして

検査器械:CASIA2(カシア2)

カシア2(CASIA2)は、眼の前面を非接触でスキャン することで、角膜、虹彩、水晶体、前房の状態を評価できる前眼部OCT検査機器です。これにより、眼の状態を正確に診断し、病気や病気の初期兆候を発見することができます。高速で効率的な光学システムを使用しているため、高解像度の画像を生成し、迅速かつ正確な診断を可能にします。また、カラー画像や3D画像を生成することもできます。

カシア2でわかるこ

  • 前眼部の形態: 角膜、虹彩、水晶体などの前眼部の形態を詳細に観察することができます。
  • 瞳孔のサイズ: ICL手術に適した瞳孔サイズを測定することができます。
  • ICLサイズの測定: これまで肉眼で行っていたICLのサイズ測定の精度を大幅に向上させ、手術の適格性を判断することができます。

使用するICLレンズ

アイシーエルKS-AquaPORT

IPCL V2.0 Presbyopic

目の内部は「房水」という液体で満たされており、これが眼圧を維持し、角膜や体に栄養を供給しています。ICL KS-AquaPORT®は、光学部の中央に0.36mmの小さな孔によって、房水の流れを確保し、白内障の発生リスクや眼圧の上昇を期待する効果が期待できます。

  • 虹彩切開が不要です
  • 白内障の発生率の低下が期待できます
  • 眼圧の上昇が起きにくいです

EyeOL社が2014年から販売開始した、老眼矯正のための遠近両用レンズです。新しい後房型の有水晶体眼内レンズで、水晶体を残したまま眼内に挿入することで、近視や乱視などの屈折異常を矯正します。

  • 老眼治療ができる多焦点レンズ
  • 40歳以上の方の場合、LASIKやICLを受けて遠方がしっかり見えるようになると、老眼の影響が避けられませんが、多焦点IPCLを選択することで、遠方視の改善に加え老眼への対応も可能です
  • ICLと同様に、レンズの交換や摘出が可能です
  • 度数の変化にも対応し、将来の白内障手術の際にも問題はありません

どのタイプのレンズを用いるかは、患者様お一人おひとりの生活スタイルやご希望に合わせてご相談の上で決定いたします。

当院では院長のみが執刀を行う為、安心して手術を受けていただけます。

ICL手術の流れ

  1. 予約

    ご予約は、ホームページにて承っております。

  2. カウンセリング・診察

    まずは患者様が現在の生活でどのように困っているか、免許の更新の有無やその時期などを詳しくお伺いし、手術時期を決定します。手術を受けるに当たって心配なことがございましたら、なんでもご相談ください。

    詳しいカウンセリングの後、手術が決定しましたら、手術検査のご予約をお取りいただきます。

  3. 適応検査

    ICL手術の適応検査を受ける際には、コンタクトレンズの装用制限が必要です。

    コンタクトレンズを使用中の場合、角膜が本来の形からカーブが変わっていたり、角膜がむくんで分厚くなっていることがあり、正確な検査データが得られません。手術後の結果にも影響するため、装用中止期間をお守りください。

    ソフトコンタクトレンズを使用している方は、検査前の3日間、ハードコンタクトレンズまたは連続装用コンタクトレンズを使用している方は、検査前の2週間、コンタクトレンズの装着を中止してください。

    ソフトコンタクトレンズの使用が難しい場合は、お問い合わせください。

    また、他科で治療を受けている方は、主治医からの診療情報提供書をご持参ください。

    適応検査では、散瞳(目薬で瞳を開いて検査)を行い、眼底を詳しく調べます。散瞳により手元が見えづらくなることがあるため、検査終了後3~4時間は車の運転ができません。手元が見えづらくなりますのでご注意ください。

  4. ICL度数決定のための検査

    ICL手術で眼内に挿入するICLレンズの度数を決める検査にお越しいただきます。この検査では、手術後の見え方をどの程度に設定するのかを決めていきます。検査では、日常的に使用しているソフトコンタクトレンズやハードコンタクトレンズの度数、眼鏡の度数と視力検査の結果をもとに、患者様と相談しながらシミュレーションを行います。

    ICLレンズの度数決定後に、当院よりICLレンズを発注し、当院へICLレンズが届き次第手術の日程を決めます。ICLレンズの納期は約1週間程度で、最長3ヶ月お待ちいただく場合もございます。

  5. 手術のための抗生物質点眼

    手術日の3日前から手術当日までの間、抗菌剤と消炎剤の点眼を行っていただきます。これは感染症予防のために重要な点眼です。

  6. ICL手術当日

    手術前日まではコンタクトレンズを装用できますが、当日は眼鏡でご来院ください。

    手術の際には点眼麻酔を使用いたしますので、痛みはほとんどありません。

    ICLの手術自体は、基本的に両眼で20分〜30分ほどで終わります。入院の必要がない日帰り手術となります。

    付き添いなしでお一人で帰宅できますが、手術直後は眩しくてピントが合いにくく感じたり、異物感や痛みを感じたりすることがあります。異物感や痛みは徐々に軽減しますが、手術後は余計な外出を控え、できるだけ目を閉じて安静にしてください。

    帰宅時には保護用眼鏡を装用してお帰りください。

    手術当日は点眼がとても大切ですので、忘れずに使用してください。

  7. 手術後の定期検査

    術後は翌日、1週間目、1ヶ月目までは必要な検査で自費となります。3ヶ月後、6ヶ月後、1年後に定期検診(保険診療)をおすすめします。

    視力の安定には個人差がありますが、感染症などトラブルが起きていないかを検査を通じて確認いたしますので、ご自身が安定性を感じていても、必ず頻度を守って通院してください。

    なお、ICL手術で遠くがよく見えるようになっても、「もともと近視であった方の目」は、その他の眼疾患にかかりやすいという報告もありますので、術後1年が経過しても経過を観察する必要があります。そのため、1年に1度は来院するようにしてください。

    手術後の状態によっては、定期検査以外の診察が必要になる場合もあります。術後に不安な点があればご相談ください。

ICL手術後の生活につきまして

ICL手術後の症状、生活の注意点や術後のフォローアップについて解説いたします。

術後の症状につきまして

見え方について

術後1週間ほどは、炎症などで視力が変動することがあります。

ハロー・グレア・光の輪

夜間や暗い中で光を見た時に、眩しさを感じる場合があります。通常は徐々に気にならなくなりますがこの症状が残る場合はご相談下さい。

一般的な症状(帰宅~翌日)

異物感、充血、かすみがでますが、傷口が治癒し、炎症が治まることで、時間とともに自然に改善します。

術後の生活の注意点

以下のような項目について、手術後一定の期間、日常生活の制限があります。

  • 洗髪・洗顔: 手術当日を含め3日間は禁止です。
  • シャワー・入浴: 当日から可能です。
  • 化粧: 翌日から可能ですが、洗顔できませんので、ナチュラルメイクでお願いします。
  • 飲酒・たばこ: 制限はありません。
  • 運転: 安全のため、十分注意して運転してください。
  • 運動: 汗をかくスポーツは1週間は控えてください。プール: 1ヶ月は控えたほうが安全です。

術後のフォローアップ

ICL手術後、視力の安定や合併症の有無を確認するために、定期的な検診を受ける必要があります。

定期検診のスケジュール

手術翌日、3日目、1週間目が必要な検査です。(自費となります)3ヶ月後、6ヶ月後、1年後に定期検診(保険診療)をおすすめします。

定期検診の重要性

手術後の回復状態を把握し、合併症の早期発見のために定期検診は非常に重要です。視力の変化や異常がないかを確認することで、安全で快適な視力回復をサポートします。

異常時の対応

見え方の急な変化や異常を感じた場合は、定期検診日以外でもすぐに受診してください。視力は手術後数日から1週間ほどで安定しますが、自然な見え方で安定するまでには個人差があり、1ヶ月から3ヶ月ほどかかることがあります。

定期的なフォローアップ検診を通じて、安心してICL手術後の視力改善を実感してください。

費用につきまして

ICLの費用は自由診療(自費診療)となります。

以下片眼での金額となります。

乱視なし 30万円(消費税込み)
乱視あり 33万円(消費税込み)

公的医療保険の対象ではありません。ご自身で加入している民間保険の給付については、「有水晶体眼内レンズ挿入術」が対象かどうか、加入保険会社へお問い合わせください。

医療費控除について

ICL手術は、高額療養費制度の対象外となりますが、医療費控除の対象となります。条件としては、年間医療費が10万円を超える場合に適用されます。会社にお勤めの場合は、会社で行う年末調整とは別に確定申告を行う必要があります。

医療費控除を受けるための手続き

ICL手術の費用を医療費控除として申告するためには、確定申告が必要です。手続きの際に必要となるため、ICL手術の領収書は厳重に保管しておきましょう。

医療費控除の申請手順

  1. 確定申告書の作成
    • 医療費控除の申請には、確定申告書に加えて「医療費控除の明細書」を作成し、これを添付します。
    • あるいは、医療保険者から交付された「医療費通知」を添付することも可能です。
  2. 必要書類の準備
    • 確定申告書の作成には、源泉徴収票が必要です。会社員の方は、年末調整を行っている場合でも、個人で確定申告を行う必要があります。
    • その他、ICL手術の領収書、医療費控除の明細書、医療費通知などの関連書類も用意します。
  3. 申告手続きの実施
    • 作成した確定申告書に必要書類を添付し、税務署に提出します。確定申告の期間は毎年2月16日から3月15日までです。

この手続きを通じて、医療費控除を適用し、費用負担を軽減することができます。詳細な手続きについては、税務署や税理士にご相談ください。

ICL手術をご希望の方は
まず松原眼科クリニックまでお問い合わせ下さい。
​ご相談、ご予約ののち、執刀となります。

ご予約はホームページにて承ります

ICL手術前検査につきまして

ICL(Implantable Collamer Lens)手術を受ける前には、手術が可能であるかどうかを判断するために詳細な検査が必要です。これらの検査は、手術の成功と安全を確保するために非常に重要です。

以下は、ICL手術前に行われる主な検査の内容です。

検査の種類

1. 視力検査

  • 裸眼視力と矯正視力の測定
    現在の視力を正確に測定し、矯正後の視力を予測します。

2. 角膜の形状測定(角膜トポグラフィー)

  • 角膜の形状と厚さの評価
    角膜の地形図を作成し、角膜の曲率や厚さを詳細に分析します。この情報は、ICLレンズの適合性を判断するために重要です。

3. 眼圧測定

  • 眼圧のチェック
    眼内の圧力を測定し、緑内障などのリスクがないかを確認します。

4. 前房深度測定

  • 前房の深さの評価
    前房(角膜と虹彩の間の空間)の深さを測定し、ICLレンズを安全に挿入できるかを判断します。

5. 瞳孔径測定

  • 瞳孔の大きさの測定
    瞳孔の大きさを測定し、特に夜間や暗い環境での視力に影響がないかを確認します。

6. 網膜検査

  • 網膜の健康状態の確認
    網膜の詳細な検査を行い、手術が安全に行えるかを判断します。これには、散瞳後の網膜検査が含まれることがあります。

7. 涙液分泌検査

  • 涙液の量と質の測定
    ドライアイのリスクを評価し、手術後の回復に影響がないかを確認します。

8. カウンセリング

  • 希望する生活のシュミレーション
    手術に対する期待や希望、日常生活の視力ニーズを確認し、手術後の生活をシミュレーションします。

検査の重要性

これらの検査を通じて、ICL手術が適しているかどうかを判断します。これにより、手術の安全性と成功率を高め、術後の視力回復を最適化することができます。適切な検査と評価を行うことで、患者様は安心して手術を受けることができ、最良の結果を得ることができます。

ICL手術を検討されている方にとって、これらの検査を通じて自身の目の状態を詳しく理解し、最適な視力矯正方法を選択することが重要です。

角膜内皮細胞について

白内障手術を行う前には、スペキュラーマイクロスコープという特殊な装置を使用して、角膜内皮の健康状態を詳細に調べます。角膜内皮細胞は、角膜の最も内側に位置し、角膜の透明性を保つために不可欠です。これらの細胞は呼吸や代謝を助け、角膜がクリアで健康であるために重要な役割を担っています。しかし、これらの細胞は損傷すると再生することがなく、一度死んでしまうと隣の細胞が拡大してスペースを埋めるしかありません。

角膜内皮細胞の数が一定以下に減少すると、角膜の透明性が損なわれ、視力に影響を与える可能性があります。白内障手術は、この角膜内皮細胞に影響を及ぼすため、手術前にこれらの細胞の数を確認し、2500〜3500cells/m²の範囲内であることを確認します。この数値が基準値以下である場合は、手術中にさらなる細胞損失を防ぐための特別な配慮が必要です。また、手術時間が長くなるほど細胞減少が進むため、特に細胞数が少ない場合は迅速な手術が推奨されます。

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