おはようございます。
松原眼科クリニックです。
本日は目の救急・第6回《飛蚊症》についてお伝えいたします。

虫のような物が飛んで見える

この症状は飛蚊症と呼ばれます。
眼球の中にある硝子体の濁りが影となることで視界に黒い点や糸のようなものが現れます。
重大な疾患が原因の場合もあるため、詳しい検査が必要となります。

《生理的原因による飛蚊症》

生理的な原因としては、老化が挙げられます。
加齢によって眼球のゼリー状の部分が濁り、光が入った時にその濁りが影となって見えることで起こります。こちらはまず心配ありません。
60代以降に起こることが多いのですが、近年は目を酷使する環境によって若年層でも発症するケースが増加しており、近視の方は飛蚊症を自覚する年齢が早い傾向があるそうです。
眼精疲労や紫外線の曝露に気をつけてください。

《病的原因による飛蚊症》

病的原因としては網膜剥離、硝子体出血、ぶどう膜炎などが挙げられます。
これらの疾患は視力の低下や視野の欠損を起こしかねないので早期に発見して治療することが重要です。

このように飛蚊症は2種類に分けられ、緊急性の高さに違いがあります。
よく聞く疾患だからと甘く見てしまいがちですが、生理的飛蚊症か病的飛蚊症かは詳しい検査をしなければ確定できないので、まずは放置せずに眼科を受診してください。
生理的原因によるものだとしても定期的に検査することをお勧めいたします。