皆様こんにちは!

神戸市東灘区で「多焦点眼内レンズを使った日帰り白内障手術」に力を入れている、松原眼科クリニックの視能訓練士Yです。

まずはお知らせです。今まで毎週火曜日にスタッフの日常などを更新しておりましたが、これからは視能訓練士と看護師が毎月、最後の火曜日に目の事や体のことについて書いたブログを更新することになりました。宜しくお願いします。

では早速、今回は検査についてです。

まず検査室に入ると、多くの器械がならんでいます。

おおくの場合、一番最初にする検査が、この気球が見える検査です。

この器械は「オートレフ/ケラト/トノメーター」といいます。検査室に入って、右手の一番左にある器械です。

この器械では大きく分けて二つの検査をしています。

①目の度数の検査

覗くと気球が見える検査は目の度数(近視や遠視、乱視)と目の形を測定します。主に目の度数は視力検査のときに参考にします。目の形は眼内レンズやコンタクトレンズの度数の決定などに用います。屈折の検査ともいいます

よく患者さんに検査の後に「視力はどうだった?」と聞かれることがありますが、この器械だけでは視力を測ることはできません。遠視、近視、乱視を測るだけなので、視力は検査室の奥の検査が必要になります。

目の度数についてはこちら

コントラスト視力検査についてはこちら

②眼圧の検査

度数を測ったあと気球は消え、緑の光が見えてくると思います。この検査では風を目の表面(角膜)にあて眼圧を測定しています。眼圧とは目の硬さのことです。風が出るので苦手な方が多いですが、眼圧は目の状態を知る大事な情報なので頑張ってください!!

この検査で患者さんによく質問されることは眼圧が正常でしたか?ということ。

眼圧が正常範囲は

眼圧の正常範囲は10~21mmHg(水銀柱)と統計学的に決められています。しかしあくまでも統計学的になので人によって適正値は変わってきます、診察の際、先生にご確認ください。

高血圧だから高眼圧なのでは?

高血圧≠高眼圧です。緑内障では目への血流が悪いことで網膜や神経に十分な栄養などが届きにくくなり進行しやすくなるといわれていますが、血圧と眼圧に直接的な関りはありません。

眼圧は変動するものです。季節での変動では夏は低めに、冬は高めになることが多いです。日内変動(一日の中での変動)では3~6mmHg程度、緑内障の方では10mmHg前後変動することもあるといわれています。そのパターンには個人差がありますが朝よりも夕方のほうが低くなるといわれています。よく午前中に診察にいらっしゃる方はたまには夕方にいらっしゃって夕方の眼圧を測定してみるのもいいかもしれませんね!また、測定時に風が怖いからと目を閉じようとしてしまうだけで眼圧が上がってしまったり、運動直後だと一時的に下がってることもあります。このように眼圧は少しのことで数値が変わってくるので多少の変動であれば神経質になる必要もないかと思います!

検査時、何か心配なことや質問がございましたらなんでも検査員におっしゃってくださいね!

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