皆様こんにちは。兵庫県神戸市東灘区の眼科、松原眼科クリニックです。当院では『多焦点眼内レンズを用いた、日帰り白内障手術』に力を入れています。

今日は白内障と老眼について説明したいと思います

白内障と老眼の関係について

どちらも見えにくくなることは共通です。

また両方とも年齢に関連した眼の問題ですが、原因と症状は異なります。

白内障は?

白内障は、水晶体が濁り、視力が低下します。水晶体は、眼球の中にあるレンズのようなもので、光を屈折させて網膜に映し出します。しかし、加齢や糖尿病などの影響で、水晶体が濁ってしまうと、視界がかすんだり、色がくすんだりします。白内障は、加齢が原因で発生することが多く、一般的に60歳以上の人に多く見られます。

白内障になると、遠くも近くも見えにくくなります。

老眼とは?

老眼は、年齢による眼の変化によって、近くの物が見にくくなる状態を指します。老眼の原因は、主に、眼の水晶体が硬くなり、近くの物を見るために必要な調節力が弱くなることです。老眼は、40歳以上の人に多く見られますが、遠くの物を見る力は通常通りであり、近くの物が見にくくなる傾向があります。

若い方でも、スマホを長時間使用すると、目の調節力が低下するので、いわゆるスマホ老眼と言われる状態になります。

治療法は?

両方の症状が同時に発生することはありますが、白内障と老眼は異なる症状であるため、一般的には別々に治療が必要となります。白内障の場合、手術が一般的に行われ、濁った水晶体を取り除いて、眼内レンズを挿入します。

老眼の場合は、眼鏡やコンタクトレンズを使って近くの物を見やすくすることが一般的です。

多焦点眼内レンズを使用すると遠くも近くも快適に見えるようになるので、老眼も治療ができます。

多焦点眼内レンズについてはこちら

参考文献

  1. 「白内障・老眼」日本眼科学会(https://www.nichigan.or.jp/patient/disease/age-cataract/)
  2. 「老眼性白内障の治療方針について」眼科治療学(https://doi.org/10.14937/icp.24.103)
  3. 「白内障と老眼の治療に関する最新情報」ヘルスケア・ライブラリー(https://healthcare-library.com/health-topics/catarract-and-presbyopia-treatment/)
  4. 「白内障と老眼」厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kenkou_iryou/eye-care/cat.html)
  5. 「老眼性白内障」国立病院機構(https://www.hosp.ncgm.go.jp/dept/eye/lp-senilecataract.html)